【S31 最終397位】 物理?特殊?イベルレックウザ
【初めに】
ゆーと申します。
剣盾ランクマッチシーズン31お疲れ様でした。
今回久しぶりにレックウザと3桁を達成することが出来ましたので構築記事を書きました。
最後まで目を通していただけると幸いです。
TN ゆー
最高レート 1880(前後?その時の順位で大体の予想)
最終レート 1859
最終順位 397位
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【構築経緯】
伝説2体環境でもレックウザと頑張りたいと思い構築を考え始める。現環境は伝説2体の編成が可能であり、竜王戦環境のようなレックウザの初手ダイマによる荒らしや全抜き等はかなり厳しく、そもそもレックウザが有利を取れる構築が少なかったためレックウザの型を考えることからかなり悩まされた。
そんな中5月に行われた日中交流戦にて、中国の強者の方がレックウザを使われていることが判明。拝見すると珠特殊アタッカーで採用されており、活躍していたので参考にすることを決めた。性格努力値は変更しているが技構成は全く同じにさせていただいた。
現環境を考えるうえで対策必須なのがザシアン。ザシアンの対策については自分はヌオーに絶対の信頼を置いているので今回もヌオーを採用。次にザシアンとよく組まれている伝説の対策を考えたところ、黒バドレックス、カイオーガ、イベルタルが過去の環境でよく組まれているためカイオーガ、イベルタル(特殊)の対策になるラッキーを採用。
黒バドレックスの対策については以前お世話になったバンギラスを当初採用するつもりだったが、バンギラスの役割がバドレックスのみになりそう(イベルは物理型の増加、サンダーはラッキーで余裕をもって見れる)であり、採用の恩恵があまり感じられなかったため頭を抱えていた。そんな時にふと、「レックウザとイベルタルを組み合わせたら、レックウザが物理、イベルタルが特殊と思い込ませることができるんじゃないか?」と突然考えが浮かび、かつチョッキを持たせたイベルタルであれば黒バドに安定して勝つことができるため採用、併せて今回のコンセプトが決まった。
現時点の編成で重く感じたのがラッキー、ポリゴン2、ブラッキーなどの高耐久ポケモンであり、これらに強く出れるのがウーラオスと考えた。イベルタルを採用しており今回は連撃ウーラオスを採用、そのおかげで他に苦手なマンムーやミミッキュ、ホウオウも見ることができた。
最後の1枠を考えたときに「これゼルネアスどうするの?」と気づく。過去にゼルネアスが1位を取り、しっかり対策しないとゼルネアスに崩壊させられると感じこの枠を考える。当初はレッドカードメタモンを他の方の記事から参考にしたが、自分では扱いきれず不採用に。色々調べた結果、自己暗示Gヤドキングがゼルネアスにダイマを切らせてもこちらがダイマを切らず受けきることが判明、最後の枠として採用を決めた。
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【構築コンセプト】
- レックウザとイベルタルの物理・特殊を判断させない秘匿性を強みに押し切る
- ラキヌオーを中心にサイクルを回しできるだけ有利対面を維持する
- 火力のあるレックウザにダイマを切り、早い段階で数的有利を作るor後発ダイマでゴリ押しする
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【構築紹介】
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レックウザ@命の珠
性格;臆病
特性;エアロック
実数値;189(68)-x-111(4)-191(164)-116(44)-158(228)
技構成;流星群、暴風、オーバーヒート、メテオビーム
C:無振りダイマサンダー及びダイマイベルタルに対しダイジェット+ダイロック+珠ダメで確定で倒せる
H252ザシアンに対しダイバーンが96.4~115%
H:珠ダメ意識し10n-1
HD:C177サンダーの珠ダイジェット×2+珠ダメ1回確定耐え(相打ちに持っていける)
S:最速霊獣ランドロス抜き
禁伝環境の相棒。禁伝2体環境ではかなりの逆風。現環境で試行錯誤を重ね、レックウザの強みは何よりその圧倒的高火力であり、小細工は向いていないと改めて気づかされた。技構成は5月の日中交流戦でお披露目された中国の強者の方のレックウザをそのままパクッて参考にしている。
個人的にレックウザにSを厚く振る場合のラインは最速ランドロス抜き1択と思っている(同速はミラーやヒヒダルマ、キュレム。レックウザはそもそも使用率が低くミラーになることは稀、後者2体はそもそも同速でも勝つことは厳しいため最速の必要はないと感じた)。
ダイウォール媒体の技の採用も考えたがそれよりも技範囲を優先、特にダイロックは重くなりやすいサンダー、イベルタル、ホウオウ等の処理にかなり役立った。
中盤までは少し火力を落としDを高くしていたが、ザシアンをダイバーンで倒せない場面が増えたため火力を少し高くした。
ダイジェットを積んだ後はその圧倒的火力を上から打ち込めるので、何だかんだ全抜きもしくは2体以上倒すことがざらにあった。
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ヌオー@食べ残し
性格;のんき
特性;天然
実数値;202(252)-105-150(252)-85-86(4)-37(個体値妥協、最遅が望ましい)
技構成;守る、自己再生、渦潮、地震→カウンター
HB振り切り
対ザシアンの絶対的守護神(氷の牙により凍る場合を除く)。中盤までは守るあくび地震再生のテンプレを使用していたが、ザシアンを受けるだけで負荷をかけることができず、結果じゃれつく等の急所でひっくり返されることがあった。
そんな時にたまたま目にした渦潮ヌオーがザシアンを確実に処理していたため採用。渦潮でキャッチした後カウンターで確実に仕留める事ができ、結果レックウザやイベルタルのダイマを通しやすくなったのでかなりよかった。
今回の構築がザシアンがかなり刺さっているので初手に呼びやすく、そこにヌオーを合わせていたがあくび読みでとりあえず殴ってくるザシアンが結構いたので渦潮はかなり刺さっていた。カウンターを採用したことで他にランドロスやバンギラス等物理アタッカーの処理もしやすかった。
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ラッキー@進化の輝石
性格;図太い
特性;自然回復
実数値;325-x-62(252)-x-157(252)-71(4)
技構成;ステルスロック、卵産み、歌う、身代わり
BD振り切り
対特殊オバケ。今回はノーウェポンで採用。よくある甘えるを入れた型を当初使用していたが、対カイオーガ、キュレムへTODを仕掛ける際にどうしても絶対零度が避けられないため被弾回数を減らす目的で身代わりを採用。他にナットレイの宿り木回避や半端な技であれば身代わりを残しつつ歌うの試行回数を増やせるのでかなり重宝した。
歌うは出来るだけ安易に打たないようにしていたが、ここぞと言う時に当ててくれればTODに有利に働いたりレックウザのダイマで数的有利を狙えたりと改めてエグい性能をしていた。
サンダーに後投げしとけばとりあえず何とか出来た(ボルチェン採用は見なかったことにする)
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イベルタル@突撃チョッキ
性格;いじっぱり
特性;ダークオーラ
実数値;219(140)-188(156)-116(4)-x-121(20)-143(188)
技構成;鬱憤晴らし、不意打ち、ダブルウィング、とんぼ返り
HD:C202カイオーガの雨珠潮吹き確定耐え
ダイマ時C177サンダーの130珠ダイサンダー超高乱数2耐え
C238黒バドレックスのアストラルビット確定5発
C217黒バドレックスの+2ダイフェアリー確定2発
A:なるべく高く
S:準速90族抜き
禁伝2枠目。かっこいい(かっこいい)。黒バドレックスの1番の対策ポケモンと思っている。が、イベルを見た上でお相手が黒バドを投げてくるかは五分五分だった。
イベルレックウザの並びだとやはりこちらが特殊と思い込ませることができ、ダイマしたレックウザに対し威嚇持ちを投げさせることに裏で一役買っていた。
多くの物理イベルは鋼の翼を採用しているが、対バンギラスを意識するのであればダイマを切らず有利対面を作り出せる蜻蛉返りの方が合っているのでは無いかと考えた。実際イベルにはバンギラスがかなり後投げされ、蜻蛉で削りつつヌオーやウーラオス後投げで有利に展開できる試合がかなりあった。バドの引き先として他にザシアンが出てくるが、この型はザシアンには勝てないのでイベザシ対面を避けることにも繋がった。
(余談だが現環境では蜻蛉返りイベルタルが増えているらしい、聞いた話だが)
鬱憤ばらしとイカサマについては、正直どちらがいいか分からなかった。自分は相手依存にならない鬱憤ばらしを選択した。
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連撃ウーラオス@ラムの実
性格;陽気
特性;不可視の拳
実数値;181(44)-177(212)-120-x-80-163(252)
技構成;挑発、身代わり、水流連打、インファイト
H:4n+1
HB:A182ウーラオスのハチマキインファイトを最高乱数以外耐え
S:最速
残りA
レックウザイベルの苦手な高耐久ポケモンに対し強く出れる枠。特にポリ2ラッキーブラッキーに強いのが本当に心強かった。またレックウザ軸の永遠の課題となるマンムーに強いのもgood。
当初は身代わりビルドアップドレインパンチ水流連打にしていたが、そこまでビルドを積む機会がなかったので瞬間火力を出せるインファイトに落ち着いた。有利どころに仕事をしてくれれば十分なので無理に範囲を広げず2ウェポンで事足りていた。アクアジェットは無くてもそれほど問題ではなく、相手がアクジェ圏内であれば警戒して引いたりしてくれるので、無くても見えない圧を掛けることができていた(襷発動後のバドに即投げし引かせることに数回成功した)。
挑発身代わり両採用は無駄に見えるが、ノーウェポンラッキーや電磁波ポリ2などには身代わりを残しつつ突破し後続に負荷をかける、カバラグの起点作成や積んでくるポケモンには挑発で起点にならない動きなど柔軟な対応が出来て悪くなかった。
ラム持ちなので状態異常を撒いてくるポケモンに後投げし、身代わりを貼ることで再度打たれる状態異常を透かし、有利展開に持って行けることもあった。
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Gヤドキング@オボンの実
性格;穏やか
特性;再生力
実数値;201(244)-x-111(84)-132(12)-162(140)-51(4)
技構成;怠ける、自己暗示、未来予知、ヘドロ爆弾
HB:A197霊獣ランドロスの珠ダイジェット確定耐え
HD:C201ゼルネアスの+2ダイサンダー(140) + 自己暗示(D+2)後エレキフィールド+2ダイサンダーをオボン込で確定耐え
残りCS
対ゼルネアス最終兵器。このパーティでゼルネアス対策が不十分だったので色々調べた結果見つかった神ポケ。まさかダイマを切らずともジオコンを詰んだゼルネのダイマを受けきれるとは…。
レアケースだが自己暗示はジオコン対策以外に鉄壁ボディプレスを使うナットレイ等にも刺さり、TODの勝利に貢献してくれた。
エスパー技は未来予知とサイコショックどちらか迷ったが、後続に負荷をかけたりダイサイコ+サイコフィールド下の未来予知で1ターンで高火力を押し付けることも可能なので未来予知を選択。
残り1枠について最後までしっくり来ず、吹雪・火炎放射・熱湯・ヘドロ爆弾と変更したが結局答えは出なかった。オボンの実を持たせているのでゲップを採用しても良かったのかもしれない。
対ムゲンダイナに一役買えるかと思いきや、メガネダイマックス砲で普通に押し切られるので選出は慎重に(19チャレをムゲンダイナに阻止されて悔しい)
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【選出・立ち回り】
・基本選出 1:or 2:or
特に多い軸に対してはヌオーを絶対選出、組んでいるのがならラッキー+イベルタル、ならラッキー+レックウザで選出。と組んでいる場合はヌオー+イベルタルが確定、大体はレックウザをダイマ要員で選出するが、裏にポリゴン2やマンムーがいると選出されるのでその際はレックウザではなくウーラオスを選出。
サンダーについてはラッキーを選出していれば一任、選出していなければレックウザかイベルタルで対面ダイマを切り合えば最悪11交換までは持っていける。アッキサンダーだとイベルがやや不利。ランドロスについてはヌオーで処理するかレックウザでダイマを切り合う状況に持っていった。
がいれば必ずGヤドキングを選出、組んでいるのがネクロでもルギアでもとりあえずヌオーを投げた。ゼルネに対してはジオコンやダイマをゼルネに切ってくるなら急所に被弾しなければ勝率はかなり高かった。
の並びが急増していたが、イベルレックウザの2体がこの並びに強く、あわせて出てくるバンギやポリ2、ナットにはウーラオスが強かったので勝率はかなり高かった。ほぼバドレックスは出てこないが投げられた際のことを考えるとイベルは必ず選出していた。バンギの処理が若干厄介。
の並びがかなり苦手。特に物理イベルはヌオーでも受けきれないためイベルの対面がこちら不利だとそこからかなり崩された。ダイナにラッキーを投げ、そこから釣り交換でイベルに合わせてレックウザを投げ、対面ダイマを切り合えば五分五分の勝負ができた。裏にいるウーラオスも合わせて厄介。
は中盤かなり姿を減らしていたが終盤また数を増やしていた。こちらのイベルが物理でありコスパ弱点保険の型が多かったため正直あまり相手にしたくなかった。組んでいるのがイベルダイナならラキヌオーでサイクルを回し、レックウザのダイマで何とか処理するようにしていた。とにかくこちらが振り回される形で相手にすることが多く、今後ネクロが増えるようなら対策を講じる必要がある。
はレックウザで上から倒すかヌオーでTODまで持っていくか、ウーラオスの挑発を絡めて立ち回るかで対処。意外とあまり当たることがなかったのでウーラオスで対処していた記憶しかない。ザシアンと組んでいるならヌオーが、ホウオウと組んでいるなら(取り巻きのナットまで含め)レックウザが強く出れるのであまり困らなかったと思う。ただ一度当たった竜舞ジガルデには苦戦したのでジガルデ=残飯とぐろ型と思い込まないよう注意したい。
その他はラキヌオーを突破するのが難しいためそれほど苦戦しなかった。はレックウザでダイマを合わせることを意識、そもそもの火力が高いので安易にヌオーで受けようと考えないよう注意が必要。はチョッキや珠特殊型ならラッキーで相手できるがそこそこ数のいる竜舞型がかなり厄介、普通に壊滅させられる。も同じくたまに竜舞型がいるため注意。またWキュレムの厄介なところは何よりも絶対零度。何度ラッキーが泣かされたことか・・・。この対策のため身代わりを入れざるを得なかった。はあまり当たる機会がないため対応はおそらくイベルタルに一任することになると思う。型が豊富なので安易にラッキーを投げるとトリックで機能停止にさせられる可能性があるため気をつける。シャドーレイは特性貫通(忘れてて瞑想積んでるのにヌオーで居座った反省)。
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【苦手なポケモン】
基本積んでくる物理エースはヌオーが強く出れるが、特性を無視して積んでくる上記2体は下手な対面だと1回積まれただけで即全滅につながるためかなり立ち回りを気をつけていた。ゼクロムについてはレックウザが対面ダイマを切り合えば対処でき、レックウザが流星群・オバヒ後Dダウンの隙に積んでくることもあったがすかさずこちらがダイマを切ることでDダウンしたダイドラグーンでも十分倒し切ることができるので誘導していた。Bキュレムはそもそも個体数が少なく当たる機会がほぼなかったが、レックウザよりも早いため正直対処法が見つかっていない。当たる回数が増えるようならラッキーに甘えるを採用する予定だった。
ラキヌオー最大の天敵。相手パーティにいるとゾワゾワしてくる。マジで初手ダイマ、2ターン目にラキヌオーを釣って意気揚々と出てくる。そうは問屋が卸さんとこちらもイベルを合わせると降参されることが数戦あった。ラキヌオーがキャッチされた時点で即降参するつもりだったので試合時間は短いものが多かった。
化けの皮を被ったバケモノ。ラッキー以外全員に弱点をついてくる本当に恐ろしい存在(ウドハン個体はかなり少なくなっているが)。初手に出ることが多いのでウーラオスを合わせていたが大体スカーフ。鬼火電磁波ならアドが取れるがきっちりじゃれつくを打たれるのでこの時ばかりはウーラオスにアクジェが欲しくなった。ラキヌオーを下手に投げるとトリックで機能停止するのも厄介。まだ呪い痛み分けの方が対処しやすい。珠アタッカーも普通にいるのでダイマ切り合ったレックウザが負けるのが辛い。
・マンムー
レックウザ軸永遠の課題。イベルにも強いので困る。最近はほとんどが雪雪崩を採用しているおかげかフリーズドライを採用している個体がかなり少なかった。ウーラオスで相手できれば理想だが、そこそこあったパターンとしてイベルマンムー対面とんぼ→ヌオーバック→ゆきなだれだを打たれるが仕様上威力が2倍にならないので安心して弾けるのが助かった。今後もフリーズドライの個体が増えないことを願う。
ポケモンではないが、禁伝が2体ともステルスロックに弱かったのが一番の課題。特にラッキーやバンギラスが相手にいればほぼ確実に撒かれたためかなりきつかった。ウーラオスがステロを撒いてくるポケモンに強いことが多かったためできるだけ圧をかけていた。ネクロにステロを撒かれるとさすがにきついのでやめていただきたい。
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【終わりに】
今期はいい感じに構築が組め、目標としていた1900を達成できそうでしたがあと一歩のところで届きませんでした。ですがレックウザとともに3桁を達成でき満足しています。現環境もあと残り2ヶ月、どこまでやれるかわかりませんが、1900を達成できるよう頑張ります。
★special thanks★
・レックウザの完成系を見せていただいた中国の強者の方
・メテビレックウザのリプをいただいたユウさん
・メテビレックウザ、Gヤドキングを快く譲って下さったらくラージさん
・イベルタルに教え技を覚えさせていただいたyu@ポケモンさん
最後まで記事を読んでいただき本当にありがとうございます。