パオアマガディンルー ヘルガーと共に
【初めに】
ゆーと申します。
SVランクマッチシーズン7お疲れ様でした。
今回最終3桁を惜しくも逃してしまいましたが、SVで初めて3桁を狙えるところまで構築を練ることができたので、備忘録を兼ねて記事を書かせていただきました。
拙い文章ですが最後まで目を通していただけると幸いです。
TN へるがーぽけ
最高レート 1838
最終レート 1783
最終順位 1660位
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【前置き】
TNからご理解いただけると思いますが、自分は全ポケモンの中で「ヘルガー」が圧倒的に好きです。金銀発売以降ずーーーっとこのポケモンが大好きです。嫁ポケです。見た目もタイプも何もかもが好きです。
前作の剣盾から復帰した自分ですが、剣盾にはなんと!!!!!ヘルガーが内定しておらず、とても残念でした。今作SVでは無事ヘルガーの内定が決まり嬉しいという感情とともに、ある一つの縛りを作ることにしました。
「ランクマでは構築に必ずヘルガーを入れる」
これだけは最後まで貫き通そうと思っています。結果を求めることもランクマをやるうえで大切なことですが、何よりまず楽しむことが大切と思っております。そのうえで自分が一番楽しむために必要なことは、相棒のヘルガーと頑張ることだと思いこの縛りを作りました。
ヘルガーは今作「イーユイ」という強大なライバル(というか認めたくはないけどほぼ上位互換)が現れ、また環境にもあまりマッチしておらず大きな活躍をさせることは難しいかもしれませんが、それでもヘルガーの持っている力を信じ、活かせるようこれまでも、そして今後も頑張っていこうと思います。
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【構築経緯】
鉢巻パオジアンの高火力を押し付けることで相手の受けごと破壊していけると思い軸とした。初手に投げることの多いパオジアンで生じそうな問題を考えてみた。
・初手ミラーの対策
→パオジアンミラーは択があまりにも多い(持ち物、テラスを切るか、テラスタイプ、技の選択、受けへの引き等)ため、初手ミラーを制する、かつ裏に引かれても負荷をかけることができる型を理想とし考察。
⇒準速パオジアン抜き電気テラスタルが一番理想に近いと感じ採用。
・初手に早い特殊アタッカーと対面(ツツミ、カミ、スカーフイーユイ・ドクガ等)
→ツツミは初手パオとのミラーでほぼクイタンしか打たれなかったので、裏に負担のかかる技を選択(持ち物補正無しドロポンは確定で耐える)。
カミ、イーユイドクガは突っ張るとパオを無償で突破される可能性があるため引き先を用意する必要がある。
→カミ対策にオボンアーマーガアを、イーユイドグカ対策にチョッキディンルーを採用。アーマーガアはある程度の物理受けや地面、フェアリーの一貫切りも兼ねている。
パオジアン絡みはとりあえず解決とし、現時点で採用できていない特殊エースを考察。構築にフェアリータイプが欲しかったことと、高火力高速で上から制圧できるハバタクカミを採用。はじめは眼鏡で考えたが、火力よりも最速パオジアンやスカーフイーユイ、眼鏡ツツミ、1舞したカイリューガモス等を上から叩きたいと感じる場面が多く、また過去に使用したことで使い慣れていたということもありスカーフを持たせた。
4枠が決まった時点でヘルガーの型を決めることに。イーユイとの差別化を考えようとしたが結局中途半端になりそうなので、襷を持たせたアタッカーとして採用。ピンポイントでもいいので役割を持たせたいと考えた結果、重く感じていた「初手キノガッサ」に引かれなければ勝てるような型を考えた。一応初手の低特殊耐久襷持ち(イダイナキバ、テツノブジン、パオジアン等)には引かれなければ勝つこともできた。
最後の1枠はチオンジェン、キョジオーン、受けループ等の搦手対策を考えた。がなかなかしっくりくるポケモンがおらず悩んでいたところ、突然ポイズンヒールキノガッサが浮かんだので採用。鉢巻パオジアンがチオンジェンにテラスを強要させることができるので相性が良かった。環境に増えつつあった毒菱に強いのも良き。
構築が完成した。
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【構築コンセプト】
- 環境に多くいるパオジアンに対しミラーで負けない、かつ裏のパオジアン受けに対し負荷をかけサイクルを崩壊させる
- 特殊高速高火力アタッカーに対し明確な引き先を用意
- 低速受けポケモンをポイズンヒールキノガッサで破壊する
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【構築紹介】
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パオジアン@こだわりハチマキ
性格:陽気
特性:災いの剣
テラスタイプ:電気
実数値:155-167(212)-122(172)-x-85-188(124)
技構成:つらら落とし、不意打ち、テラバースト、氷の礫
A:残り、なるべく高く
腕白H252B140ドヒドイデをテラバーストで9/16で倒す
無振りドラパルトを氷の礫で13/16で倒す
無振りマスカーニャを氷の礫で確定
HB
テラス時陽気パオジアンの氷柱落としを約89%で2耐え
テラス時特化パオジアンのテラス鉢巻かみ砕くを9/16で耐え
テラス時特化パオジアンの氷柱落とし+不意打ちを約87%で耐え
無振りヘイラッシャのウェーブタックルを約97%で2耐え
特化ディンルーの弱点テラバーストを14/16で耐え
S:準速パオジアン抜き
環境で最強の破壊力を持ったポケモン。
テラスタイプはミラーで弱点を突かれない、かつパオジアン受けで出てくるヘイラッシャ、ウルガモス、水ロトム等に一貫するタイプが強く感じたので考察したところ電気タイプが一番適していると思い採用。襷持ちだと陽気は氷柱をかなりの乱数で2発耐えるため怯みさえ引かなければ問題ない(結局怯みますが)。意地っ張りだと上から殴れるのでテラス鉢巻かみ砕くを打たれない限りほぼ対面は勝てていた。
ミラーでテラスまで切らせることができると理想だが、とりあえず対面処理できるだけで十分役割をこなしてくれた。が、裏から出てくる先制技持ち(特にカイリュー)に縛られるのが弱い点だった。また鉢巻バレした後にテラバに対し出てくる地面タイプがストレスだった。
当初かみ砕くを採用していたが、テラバーストを優先的に打っていたこと、ラス1対面で高火力の先制技を打ちたい場面があったため不意打ちに変更した。が最終日打つ機会がほとんどなかった。
物理耐久はミラー意識でかなり厚めにしていたが特殊はペラッペラのため下手に特殊相手は突っ張らないようかなり注意した。
構築で重めのパオジアンを初手に引っ張り出しかつミラーを制することができ、最後に先制技で一仕事できるので構築の軸として申し分ない活躍を見せてくれた。
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ヘルガー@気合の襷
性格:控えめ
特性:早起き
テラスタイプ:ゴースト
実数値:150-99-80(76)-176(236)-100-140(196)
技構成:オーバーヒート、フェイント、イカサマ、カウンター
C:11n、なるべく高く
等倍テラスした無振りパオジアンをオーバーヒートで14/16で倒す
無振りテツノブジンをオーバーヒートで確定
H4イダイナキバをオーバーヒート+フェイントで約81%で倒す
HB
特化キノガッサの種マシンガン5発を約99%で耐え
特化カイリューの鉢巻神速確定耐え
S:準速セグレイブ抜き
(かなり長文です、前半は読み飛ばしてもらったほうがいいです)
嫁。見た目最高。何もかもが好きすぎる。
レギュレーションAから型を変えて構築に入れ続けていたが、特に四災環境では強い悪タイプが増えたこと、またそれによる悪タイプへの対策の増加、何度も述べているがイーユイの存在がありレギュレーションCは一番活躍が見込めないと思っていた。
ヘルガーに限らず、マイナー系統のポケモンは好きなポケモンだからと言って強引に軸にする、所謂「好きなポケモンから組み始める」のは間違いなく向いていない。役割をかなり絞った方が選出機会は減るが活躍させることができるため、考察を重ねた結果「初手キノガッサ」を倒すことに全振りすることに決めた。
初手キノガッサは以前だとほとんど襷だったがシーズン7のキノガッサはイカサマダイス持ちが多く、初手炎テラスを切って胞子or種マシンガンで強引に突破してくることが多かった。ヘルガーは物理耐久があまりにも低く、無振りだと種マシンガン5発で確定なので最低限そこを耐える必要があった。
特性はもらい火一択、と言いたいところだが炎技を無効化したところでドクガ、イーユイにかつことは難しく、終盤炎の舞1ウェポンのガモスはほとんどいなかったため詰ませることもできずもらい火にする理由がなかった。逆にキノガッサをはじめとするキノコの胞子持ちに強く、欠伸にも強く出れるので早起きを採用した(最速で眠った次のターンに起きる可能性があり襷を温存したうえでキノガッサを突破できることを期待していたが10戦以上当たって一度も1ターン起きはなかった・・)。
特殊アタッカーも兼ねていたので火力を求めたオーバーヒート、炎テラスしてくるキノガッサを確実に倒すためにCダウンを気にせず打てるイカサマ、地ならし後でも上から先制できるフェイントは確定。ラスト1枠は最後まで悩んでいたが重たくなりそうな物理に刺さるカウンターを採用。が、相手依存になることで公道が安定しない、そもそも襷カウンターは警戒されやすかったため技スぺを無駄にしてしまったことが大反省。
キノガッサ以外にやや重たく感じていた初手襷イダイナキバや襷テツノブジン、ついでに襷パオジアンを狩れることも強みだった。
テラスタイプはキノガッサのマッハパンチやカイリューの神速を透かすゴーストにしていたが、キノガッサの処理を確実にする以外に切る事はほぼなかったのでどのタイプがよかったのかは分からなかった。
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ハバタクカミ@こだわりスカーフ
性格:控えめ
特性:古代活性
テラスタイプ:フェアリー
実数値:159(228)-x-92(132)-187(116)-158(20)-157(12)
技構成:ムーンフォース、シャドーボール、パワージェム、滅びの歌
C:11n、なるべく高く
等倍テラスした無振りパオジアンをテラスムーンフォースで確定
無振りテツノツツミをムーンフォースで12/16で倒す
半減テラスの無振りテツノツツミを約88%で2発で倒す
H:16n-1
HB
特化パオジアンのテラス鉢巻氷の礫を確定耐え
特化パオジアンの氷柱落としを確定耐え
陽気パオジアンの珠不意打ちを確定耐え、特化珠なら11/16で耐え
テラス時特化パオジアンのテラス鉢巻かみ砕くを確定耐え
陽気イダイナキバのぶちかましを15/16で耐え
HD
臆病ハバタクカミのテラス眼鏡ムーンフォースを確定耐え
臆病テツノツツミのハイドロポンプを約92%で2耐え
臆病テツノツツミの弱点珠テラバーストを15/16で耐え
臆病テツノツツミのテラス眼鏡ハイドロポンプを13/16で耐え
S:最速コノヨザル抜き
神。
四災環境ではブーストエナジーの型が大半だったが、使い慣れていたこともありスカーフで採用。火力はかなり落としている分耐久はかなり厚めで、1発耐えて上から2発で仕留めるような使い方をしていた。環境に多いスカーフイーユイを上から殴れるのが特によかった。
技は一致のムーンフォース、シャドーボール、イーユイ、テツノドクガ、ウルガモスへの打点が欲しかったのでパワージェムは確定。ラスト1枠はムラっけ対策や積みへの強引な誤魔化し等の狙いで滅びの歌を採用。 たまにいるオニゴーリスコヴィランを処理してくれる神だった。
テラスタイプは無難なフェアリータイプ。テラスタルを切る頻度は少なくムーンフォースの火力が欲しい場面がたまにあったので特に問題なかった。
かなり耐久に厚く降っているのである程度思い切って後出し出来ることあったので耐久振りは生きていたと思う。テツノツツミを重たく感じていたので強く出ることが出来た。耐久調整のおかげで珠鋼テラバーストを耐えて勝つこともあった。
火力をかなり落としているのでキョジオーンやチオンジェン等高耐久相手には何も出来無かった。特殊で殴れるポケモンが実質パーティに1匹なので眼鏡で火力を求めても良かったかもしれない。
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ディンルー@突撃チョッキ
性格:いじっぱり
特性:災いの器
テラスタイプ:炎
実数値:237(52)-176(236)-147(12)-x-103(20)-89(188)
技構成:地震、テラバースト、岩石封じ、カタストロフィ→ベビーボンバー
A:11n
HB特化ハッサムをテラバーストで確定
腕白H252B116アーマーガアをカタストロフィ+テラバーストでオボン発動させず確定
(HB特化だと乱数50%)
HB
特化カイリューの神速の乱数が変わるところ
特化カイリューの嘴飛行テラバーストを99%で2耐え
特化ミミッキュのテラス珠じゃれつくを確定耐え
HD
臆病ハバタクカミのテラス眼鏡ムーンフォースを確定耐え
臆病テツノツツミのテラス眼鏡ハイドロポンプを9/16で耐え
臆病テツノツツミのハイドロポンプを約63%で2耐え
特化イーユイの火炎放射を約99%で3耐え
S:-1準速カイリュー抜き
化け物耐久。
全体的に特殊耐久が足りていない感じがしたためチョッキで採用。パオジアンの代わりに物理エースとしての働きも行わせた。
特に環境に多いイーユイドクガをキッチリ受けることが出来たのでパオジアンを通すために重要な存在だった。
テラスタイプは迷ったが、パーティ単位で重めのフェアリーに耐性がある、鬼火を無効化でき1ターンのアドを稼げる、重くなりがちなウルガモスへの回答、カミが苦手なハッサムを奇襲できる等の理由で炎タイプにした。環境にほとんど居ないこともあってか、特にハッサムに後投げしてもバレる事無く上からテラバーストで処理することが出来て強かった。
技構成については、地震テラバースト、カイリューウルガモスに刺さる岩石封じは確定。ラスト1枠は耐久ポケモンに刺さるカタストロフィを採用していたが、命中不安が気になることと打つ頻度がそこまでなかったこと、ハバタクカミの処理を優先したい場面があったので最終日にベビーボンバーに切り替えた。
重く感じていたテツノツツミにテラス後も弱点をつかれてしまうこと、水ロトムに出来ることがない事が気になる点だったが必ず出てくるイーユイドクガへの答えとして本当に活躍してくれた。
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アーマーガア@オボンの実
性格:腕白
特性:ミラーアーマー
テラスタイプ:ノーマル
実数値:205(252)-107-154(116)-x-123(140)-87
技構成:アイアンヘッド、ボディプレス、蜻蛉返り、羽休め
B:11n、なるべく高く
HD:特化サーフゴーの眼鏡シャドーボールをオボン込みで約92%で2耐え
欠かせない存在。
物理特殊それぞれクッションになれる、重たい地面フェアリーの一貫を切れるので選出頻度は高かった。何より対ミミッキュの安定性が抜群で、ミミッキュ入りには必ず選出していた。
技構成は羽休め、対面操作の蜻蛉返り、ハバタクカミ処理のアイアンヘッドは確定。ラスト1枠はテラスタルを切っていないディンルーやハッサムへの打点となるボディプレスを採用した。相手のイーユイやパオジアンへの引きを咎めることもできるのが良かった。
テラスタイプはハバタクカミやサーフゴーのシャドーボールを無効化できるノーマルにしたが、受けのアーマーガアにテラスタルを切るのは弱いためほぼ切る事はなかった。
対ハバタクカミ、ミミッキュを両方とも見れるのは個人的にアーマーガア一択だったので本当に重宝した。フェアリー激重のこの構築が成り立っていたのはこの子の存在が大きかった。
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キノガッサ@毒々玉
性格:陽気
特性:ポイズンヒール
テラスタイプ:水
実数値:155(156)-151(4)-113(100)-x-81(4)-133(244)
技構成:毒々、身代わり、宿り木の種、地ならし
H:ポイズンヒールの回復効率で最大(らしい、パクったので詳細不明)
A:余り
無振りテツノドクガを地ならしで確定
無振りイーユイを地ならしで確定2発
HB
特化ガブリアスの鉢巻地震をポイズンヒール1回復込み98%で2耐え
A無振りチオンジェンの持ち物あり叩き落とすを身代わりが確定耐え
身代わりがA無振りキョジオーンの塩漬けを2耐え
HD
テラス時C無振りチオンジェンの炎テラバーストを身代わりが15/16耐え
S:準速カイリュー抜き
突然降りてきた枠。
上記5体でずっと重たく感じていたキョジオーン、チオンジェンに対しての自分なりの答え。環境にはほとんどポイズンヒールのキノガッサは居ないと思い、奇襲性の高さもあると思い採用(が、最終日直前にTwitterにてポイズンヒールキノガッサが増えてる旨の呟きを見たのでめちゃくちゃ焦った記憶)。
技構成は宿り木、身代わり、S関係を逆転させたりイーユイテツノドクガサーフゴーへの打点となる地ならしまで確定。ラスト1枠は当初キノコの胞子を採用していたが、テラスタルを切らせていないチオンジェンや草テラスしたポケモンに対し全く役割を持てず逆に起点にされそうだったので、チオンジェンや草テラスを切りやすいヘイラッシャに刺さる毒々を採用。これが正解で、チオンジェンヘイラッシャの受けを機能停止にすることで裏のパオジアンハバタクカミを通しやすくなるため使い勝手がかなり良かった。
素早さは準速カイリューまで抜いていたのでほとんどの受けポケモンに対し上から行動出来たので毒々か宿り木を先に入れて有利展開に持ち込みやすかった。
テラスタイプは炎技の半減やパオジアンの氷柱落としを半減できる水にした。テラスを切ることはほとんどなかったが保険でイーユイドクガパオ辺りに抗えるようにしておくことは大事だったと思う。
キョジオーンはキノガッサで崩されやすい(剣舞種ガンでの崩しが多かったみたい)せいか選出されないこともあり、たまに腐ってしまったのが難点だった。
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【選出・立ち回り】
・基本選出
パオジアン+アーマーガア+ディンルー
基本は初手パオを投げる。大体テラスを切るが初手にカミイーユイドクガと対面した場合には裏のアマガディンルーに必ず引いていた。ラッシャ入りには積極的にパオを初手に投げラッシャ引きを咎めていた。ガッサがいたせいか終盤ラッシャがいても選出されないことが増えたためイージーウィンは狙いにくくなった。
・パオジアンの通りが悪い時(ハッサム+ロトム、ツツミやウェーニバル入り等)
ハバタクカミ+アーマーガア+ディンルー
パオの通りが悪い時にはほぼこの選出、特にハッサムロトムが構築に居る場合にはパオの選出は控えた。
・受けループ、キョジオーン・チオンジェン入り
キノガッサ+ヘルガー以外から2枠(受けループならハバタクカミ優先)
チオン、キョジに後出し出来るよう控えにガッサを置いておく事が多かった。裏はイーユイドクガ辺りが多いのでディンルーとフェアリーの一環を切りたいのでアーマーガアを選出することが多かった。
(モロバレルは構築次第では出さないが優先度は高め)
特にキノガッサ入りには初手ほぼ必ずヘルガーを投げていた。裏はミミッキュの選出が多いためアーマーガアは投げる機会が多かった。
他にパオジアン、イダイナキバ、ウェーニバル等低特殊耐久ポケモンが多くいた場合にもヘルガーの選出をしていた。
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【苦手なポケモン】
・テツノツツミ
後発にブーストで上取られるときつい、初手襷も増えていて対処がしにくかった。
アマガの選出が強要される、テラスが残っていないかつ化けの皮が残っているとアマガ以外の全員に対面強い。
・HBニンフィア
物理も特殊も1発耐えるので欠伸ループがめんどくさい、テラス切らないとハイボが一貫しているので厄介。あまり選出されなかったのが幸い。
・ソウブレイズ
今回一番きつかったかもしれない。最終盤増えていたがフェアリーテラスを切られてビルドを積まれると倒す手段がなく一方的にやられた。
・炎テラス鉢巻ガブリアス
アマガで受けきれないかつこちらが上からワンパンすることができないので少なくとも2体近く持っていかれることがあった。物理の炎テラスはアマガでの受けが出来なくなるためかなり厳しかった。
・テラスを残したウルガモス
こちらがテラスを切っているとかなりきつい。ディンルーに炎テラスを切ることができれば対面かなり有利にできる。スカーフカミを後投げし蝶舞を積んだ上からジェム2発で落とすことはできたがテラスが残っていると破綻した。
・後発テツノワダチ
初手だと襷の可能性が高くヘルガーで処理することも可能だが、後発ブーエナだとかなり処理が厳しい。ディンルーアマガに対してがむしゃらを打たれ裏を通されるケースが厳しかった。個体数が少なかったのが救い。
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【終わりに】
テラスタルというシステムが自分にはかなり難しく、思うように勝つことができず対戦をあまり楽しめない日々が続いておりました。今回結果は残せませんでしたが、SVに入って一番考察を深めることができたと思います。まだまだ理解が足りていないですが、これからまた少しずつ強くなっていけるよう頑張ります。
レギュレーションDは過去の準伝説、ヒスイポケモン等が増え、ヘルガーはさらに肩身の狭い思いをすることになりそうです。ランクマは一旦お休みしますが、次また参戦する際にはヘルガーと頑張っていくつもりです。
★special thanks★
・終盤ポケモンをやる頻度が増えたにもかかわらず好きにやらせてくれた奥さん
・夜いい子でしっかり眠ってくれたお子
最後まで記事を読んでいただき本当にありがとうございます。
【S31 最終397位】 物理?特殊?イベルレックウザ
【初めに】
ゆーと申します。
剣盾ランクマッチシーズン31お疲れ様でした。
今回久しぶりにレックウザと3桁を達成することが出来ましたので構築記事を書きました。
最後まで目を通していただけると幸いです。
TN ゆー
最高レート 1880(前後?その時の順位で大体の予想)
最終レート 1859
最終順位 397位
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【構築経緯】
伝説2体環境でもレックウザと頑張りたいと思い構築を考え始める。現環境は伝説2体の編成が可能であり、竜王戦環境のようなレックウザの初手ダイマによる荒らしや全抜き等はかなり厳しく、そもそもレックウザが有利を取れる構築が少なかったためレックウザの型を考えることからかなり悩まされた。
そんな中5月に行われた日中交流戦にて、中国の強者の方がレックウザを使われていることが判明。拝見すると珠特殊アタッカーで採用されており、活躍していたので参考にすることを決めた。性格努力値は変更しているが技構成は全く同じにさせていただいた。
現環境を考えるうえで対策必須なのがザシアン。ザシアンの対策については自分はヌオーに絶対の信頼を置いているので今回もヌオーを採用。次にザシアンとよく組まれている伝説の対策を考えたところ、黒バドレックス、カイオーガ、イベルタルが過去の環境でよく組まれているためカイオーガ、イベルタル(特殊)の対策になるラッキーを採用。
黒バドレックスの対策については以前お世話になったバンギラスを当初採用するつもりだったが、バンギラスの役割がバドレックスのみになりそう(イベルは物理型の増加、サンダーはラッキーで余裕をもって見れる)であり、採用の恩恵があまり感じられなかったため頭を抱えていた。そんな時にふと、「レックウザとイベルタルを組み合わせたら、レックウザが物理、イベルタルが特殊と思い込ませることができるんじゃないか?」と突然考えが浮かび、かつチョッキを持たせたイベルタルであれば黒バドに安定して勝つことができるため採用、併せて今回のコンセプトが決まった。
現時点の編成で重く感じたのがラッキー、ポリゴン2、ブラッキーなどの高耐久ポケモンであり、これらに強く出れるのがウーラオスと考えた。イベルタルを採用しており今回は連撃ウーラオスを採用、そのおかげで他に苦手なマンムーやミミッキュ、ホウオウも見ることができた。
最後の1枠を考えたときに「これゼルネアスどうするの?」と気づく。過去にゼルネアスが1位を取り、しっかり対策しないとゼルネアスに崩壊させられると感じこの枠を考える。当初はレッドカードメタモンを他の方の記事から参考にしたが、自分では扱いきれず不採用に。色々調べた結果、自己暗示Gヤドキングがゼルネアスにダイマを切らせてもこちらがダイマを切らず受けきることが判明、最後の枠として採用を決めた。
→→→→→
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【構築コンセプト】
- レックウザとイベルタルの物理・特殊を判断させない秘匿性を強みに押し切る
- ラキヌオーを中心にサイクルを回しできるだけ有利対面を維持する
- 火力のあるレックウザにダイマを切り、早い段階で数的有利を作るor後発ダイマでゴリ押しする
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【構築紹介】
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レックウザ@命の珠
性格;臆病
特性;エアロック
実数値;189(68)-x-111(4)-191(164)-116(44)-158(228)
技構成;流星群、暴風、オーバーヒート、メテオビーム
C:無振りダイマサンダー及びダイマイベルタルに対しダイジェット+ダイロック+珠ダメで確定で倒せる
H252ザシアンに対しダイバーンが96.4~115%
H:珠ダメ意識し10n-1
HD:C177サンダーの珠ダイジェット×2+珠ダメ1回確定耐え(相打ちに持っていける)
S:最速霊獣ランドロス抜き
禁伝環境の相棒。禁伝2体環境ではかなりの逆風。現環境で試行錯誤を重ね、レックウザの強みは何よりその圧倒的高火力であり、小細工は向いていないと改めて気づかされた。技構成は5月の日中交流戦でお披露目された中国の強者の方のレックウザをそのままパクッて参考にしている。
個人的にレックウザにSを厚く振る場合のラインは最速ランドロス抜き1択と思っている(同速はミラーやヒヒダルマ、キュレム。レックウザはそもそも使用率が低くミラーになることは稀、後者2体はそもそも同速でも勝つことは厳しいため最速の必要はないと感じた)。
ダイウォール媒体の技の採用も考えたがそれよりも技範囲を優先、特にダイロックは重くなりやすいサンダー、イベルタル、ホウオウ等の処理にかなり役立った。
中盤までは少し火力を落としDを高くしていたが、ザシアンをダイバーンで倒せない場面が増えたため火力を少し高くした。
ダイジェットを積んだ後はその圧倒的火力を上から打ち込めるので、何だかんだ全抜きもしくは2体以上倒すことがざらにあった。
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ヌオー@食べ残し
性格;のんき
特性;天然
実数値;202(252)-105-150(252)-85-86(4)-37(個体値妥協、最遅が望ましい)
技構成;守る、自己再生、渦潮、地震→カウンター
HB振り切り
対ザシアンの絶対的守護神(氷の牙により凍る場合を除く)。中盤までは守るあくび地震再生のテンプレを使用していたが、ザシアンを受けるだけで負荷をかけることができず、結果じゃれつく等の急所でひっくり返されることがあった。
そんな時にたまたま目にした渦潮ヌオーがザシアンを確実に処理していたため採用。渦潮でキャッチした後カウンターで確実に仕留める事ができ、結果レックウザやイベルタルのダイマを通しやすくなったのでかなりよかった。
今回の構築がザシアンがかなり刺さっているので初手に呼びやすく、そこにヌオーを合わせていたがあくび読みでとりあえず殴ってくるザシアンが結構いたので渦潮はかなり刺さっていた。カウンターを採用したことで他にランドロスやバンギラス等物理アタッカーの処理もしやすかった。
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ラッキー@進化の輝石
性格;図太い
特性;自然回復
実数値;325-x-62(252)-x-157(252)-71(4)
技構成;ステルスロック、卵産み、歌う、身代わり
BD振り切り
対特殊オバケ。今回はノーウェポンで採用。よくある甘えるを入れた型を当初使用していたが、対カイオーガ、キュレムへTODを仕掛ける際にどうしても絶対零度が避けられないため被弾回数を減らす目的で身代わりを採用。他にナットレイの宿り木回避や半端な技であれば身代わりを残しつつ歌うの試行回数を増やせるのでかなり重宝した。
歌うは出来るだけ安易に打たないようにしていたが、ここぞと言う時に当ててくれればTODに有利に働いたりレックウザのダイマで数的有利を狙えたりと改めてエグい性能をしていた。
サンダーに後投げしとけばとりあえず何とか出来た(ボルチェン採用は見なかったことにする)
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イベルタル@突撃チョッキ
性格;いじっぱり
特性;ダークオーラ
実数値;219(140)-188(156)-116(4)-x-121(20)-143(188)
技構成;鬱憤晴らし、不意打ち、ダブルウィング、とんぼ返り
HD:C202カイオーガの雨珠潮吹き確定耐え
ダイマ時C177サンダーの130珠ダイサンダー超高乱数2耐え
C238黒バドレックスのアストラルビット確定5発
C217黒バドレックスの+2ダイフェアリー確定2発
A:なるべく高く
S:準速90族抜き
禁伝2枠目。かっこいい(かっこいい)。黒バドレックスの1番の対策ポケモンと思っている。が、イベルを見た上でお相手が黒バドを投げてくるかは五分五分だった。
イベルレックウザの並びだとやはりこちらが特殊と思い込ませることができ、ダイマしたレックウザに対し威嚇持ちを投げさせることに裏で一役買っていた。
多くの物理イベルは鋼の翼を採用しているが、対バンギラスを意識するのであればダイマを切らず有利対面を作り出せる蜻蛉返りの方が合っているのでは無いかと考えた。実際イベルにはバンギラスがかなり後投げされ、蜻蛉で削りつつヌオーやウーラオス後投げで有利に展開できる試合がかなりあった。バドの引き先として他にザシアンが出てくるが、この型はザシアンには勝てないのでイベザシ対面を避けることにも繋がった。
(余談だが現環境では蜻蛉返りイベルタルが増えているらしい、聞いた話だが)
鬱憤ばらしとイカサマについては、正直どちらがいいか分からなかった。自分は相手依存にならない鬱憤ばらしを選択した。
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連撃ウーラオス@ラムの実
性格;陽気
特性;不可視の拳
実数値;181(44)-177(212)-120-x-80-163(252)
技構成;挑発、身代わり、水流連打、インファイト
H:4n+1
HB:A182ウーラオスのハチマキインファイトを最高乱数以外耐え
S:最速
残りA
レックウザイベルの苦手な高耐久ポケモンに対し強く出れる枠。特にポリ2ラッキーブラッキーに強いのが本当に心強かった。またレックウザ軸の永遠の課題となるマンムーに強いのもgood。
当初は身代わりビルドアップドレインパンチ水流連打にしていたが、そこまでビルドを積む機会がなかったので瞬間火力を出せるインファイトに落ち着いた。有利どころに仕事をしてくれれば十分なので無理に範囲を広げず2ウェポンで事足りていた。アクアジェットは無くてもそれほど問題ではなく、相手がアクジェ圏内であれば警戒して引いたりしてくれるので、無くても見えない圧を掛けることができていた(襷発動後のバドに即投げし引かせることに数回成功した)。
挑発身代わり両採用は無駄に見えるが、ノーウェポンラッキーや電磁波ポリ2などには身代わりを残しつつ突破し後続に負荷をかける、カバラグの起点作成や積んでくるポケモンには挑発で起点にならない動きなど柔軟な対応が出来て悪くなかった。
ラム持ちなので状態異常を撒いてくるポケモンに後投げし、身代わりを貼ることで再度打たれる状態異常を透かし、有利展開に持って行けることもあった。
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Gヤドキング@オボンの実
性格;穏やか
特性;再生力
実数値;201(244)-x-111(84)-132(12)-162(140)-51(4)
技構成;怠ける、自己暗示、未来予知、ヘドロ爆弾
HB:A197霊獣ランドロスの珠ダイジェット確定耐え
HD:C201ゼルネアスの+2ダイサンダー(140) + 自己暗示(D+2)後エレキフィールド+2ダイサンダーをオボン込で確定耐え
残りCS
対ゼルネアス最終兵器。このパーティでゼルネアス対策が不十分だったので色々調べた結果見つかった神ポケ。まさかダイマを切らずともジオコンを詰んだゼルネのダイマを受けきれるとは…。
レアケースだが自己暗示はジオコン対策以外に鉄壁ボディプレスを使うナットレイ等にも刺さり、TODの勝利に貢献してくれた。
エスパー技は未来予知とサイコショックどちらか迷ったが、後続に負荷をかけたりダイサイコ+サイコフィールド下の未来予知で1ターンで高火力を押し付けることも可能なので未来予知を選択。
残り1枠について最後までしっくり来ず、吹雪・火炎放射・熱湯・ヘドロ爆弾と変更したが結局答えは出なかった。オボンの実を持たせているのでゲップを採用しても良かったのかもしれない。
対ムゲンダイナに一役買えるかと思いきや、メガネダイマックス砲で普通に押し切られるので選出は慎重に(19チャレをムゲンダイナに阻止されて悔しい)
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【選出・立ち回り】
・基本選出 1:or 2:or
特に多い軸に対してはヌオーを絶対選出、組んでいるのがならラッキー+イベルタル、ならラッキー+レックウザで選出。と組んでいる場合はヌオー+イベルタルが確定、大体はレックウザをダイマ要員で選出するが、裏にポリゴン2やマンムーがいると選出されるのでその際はレックウザではなくウーラオスを選出。
サンダーについてはラッキーを選出していれば一任、選出していなければレックウザかイベルタルで対面ダイマを切り合えば最悪11交換までは持っていける。アッキサンダーだとイベルがやや不利。ランドロスについてはヌオーで処理するかレックウザでダイマを切り合う状況に持っていった。
がいれば必ずGヤドキングを選出、組んでいるのがネクロでもルギアでもとりあえずヌオーを投げた。ゼルネに対してはジオコンやダイマをゼルネに切ってくるなら急所に被弾しなければ勝率はかなり高かった。
の並びが急増していたが、イベルレックウザの2体がこの並びに強く、あわせて出てくるバンギやポリ2、ナットにはウーラオスが強かったので勝率はかなり高かった。ほぼバドレックスは出てこないが投げられた際のことを考えるとイベルは必ず選出していた。バンギの処理が若干厄介。
の並びがかなり苦手。特に物理イベルはヌオーでも受けきれないためイベルの対面がこちら不利だとそこからかなり崩された。ダイナにラッキーを投げ、そこから釣り交換でイベルに合わせてレックウザを投げ、対面ダイマを切り合えば五分五分の勝負ができた。裏にいるウーラオスも合わせて厄介。
は中盤かなり姿を減らしていたが終盤また数を増やしていた。こちらのイベルが物理でありコスパ弱点保険の型が多かったため正直あまり相手にしたくなかった。組んでいるのがイベルダイナならラキヌオーでサイクルを回し、レックウザのダイマで何とか処理するようにしていた。とにかくこちらが振り回される形で相手にすることが多く、今後ネクロが増えるようなら対策を講じる必要がある。
はレックウザで上から倒すかヌオーでTODまで持っていくか、ウーラオスの挑発を絡めて立ち回るかで対処。意外とあまり当たることがなかったのでウーラオスで対処していた記憶しかない。ザシアンと組んでいるならヌオーが、ホウオウと組んでいるなら(取り巻きのナットまで含め)レックウザが強く出れるのであまり困らなかったと思う。ただ一度当たった竜舞ジガルデには苦戦したのでジガルデ=残飯とぐろ型と思い込まないよう注意したい。
その他はラキヌオーを突破するのが難しいためそれほど苦戦しなかった。はレックウザでダイマを合わせることを意識、そもそもの火力が高いので安易にヌオーで受けようと考えないよう注意が必要。はチョッキや珠特殊型ならラッキーで相手できるがそこそこ数のいる竜舞型がかなり厄介、普通に壊滅させられる。も同じくたまに竜舞型がいるため注意。またWキュレムの厄介なところは何よりも絶対零度。何度ラッキーが泣かされたことか・・・。この対策のため身代わりを入れざるを得なかった。はあまり当たる機会がないため対応はおそらくイベルタルに一任することになると思う。型が豊富なので安易にラッキーを投げるとトリックで機能停止にさせられる可能性があるため気をつける。シャドーレイは特性貫通(忘れてて瞑想積んでるのにヌオーで居座った反省)。
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【苦手なポケモン】
基本積んでくる物理エースはヌオーが強く出れるが、特性を無視して積んでくる上記2体は下手な対面だと1回積まれただけで即全滅につながるためかなり立ち回りを気をつけていた。ゼクロムについてはレックウザが対面ダイマを切り合えば対処でき、レックウザが流星群・オバヒ後Dダウンの隙に積んでくることもあったがすかさずこちらがダイマを切ることでDダウンしたダイドラグーンでも十分倒し切ることができるので誘導していた。Bキュレムはそもそも個体数が少なく当たる機会がほぼなかったが、レックウザよりも早いため正直対処法が見つかっていない。当たる回数が増えるようならラッキーに甘えるを採用する予定だった。
ラキヌオー最大の天敵。相手パーティにいるとゾワゾワしてくる。マジで初手ダイマ、2ターン目にラキヌオーを釣って意気揚々と出てくる。そうは問屋が卸さんとこちらもイベルを合わせると降参されることが数戦あった。ラキヌオーがキャッチされた時点で即降参するつもりだったので試合時間は短いものが多かった。
化けの皮を被ったバケモノ。ラッキー以外全員に弱点をついてくる本当に恐ろしい存在(ウドハン個体はかなり少なくなっているが)。初手に出ることが多いのでウーラオスを合わせていたが大体スカーフ。鬼火電磁波ならアドが取れるがきっちりじゃれつくを打たれるのでこの時ばかりはウーラオスにアクジェが欲しくなった。ラキヌオーを下手に投げるとトリックで機能停止するのも厄介。まだ呪い痛み分けの方が対処しやすい。珠アタッカーも普通にいるのでダイマ切り合ったレックウザが負けるのが辛い。
・マンムー
レックウザ軸永遠の課題。イベルにも強いので困る。最近はほとんどが雪雪崩を採用しているおかげかフリーズドライを採用している個体がかなり少なかった。ウーラオスで相手できれば理想だが、そこそこあったパターンとしてイベルマンムー対面とんぼ→ヌオーバック→ゆきなだれだを打たれるが仕様上威力が2倍にならないので安心して弾けるのが助かった。今後もフリーズドライの個体が増えないことを願う。
ポケモンではないが、禁伝が2体ともステルスロックに弱かったのが一番の課題。特にラッキーやバンギラスが相手にいればほぼ確実に撒かれたためかなりきつかった。ウーラオスがステロを撒いてくるポケモンに強いことが多かったためできるだけ圧をかけていた。ネクロにステロを撒かれるとさすがにきついのでやめていただきたい。
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【終わりに】
今期はいい感じに構築が組め、目標としていた1900を達成できそうでしたがあと一歩のところで届きませんでした。ですがレックウザとともに3桁を達成でき満足しています。現環境もあと残り2ヶ月、どこまでやれるかわかりませんが、1900を達成できるよう頑張ります。
★special thanks★
・レックウザの完成系を見せていただいた中国の強者の方
・メテビレックウザのリプをいただいたユウさん
・メテビレックウザ、Gヤドキングを快く譲って下さったらくラージさん
・イベルタルに教え技を覚えさせていただいたyu@ポケモンさん
最後まで記事を読んでいただき本当にありがとうございます。
【S26 最終619位】だいたい初手ダイマレックウザ
【初めに】
ゆーと申します。
剣盾ランクマッチシーズン26お疲れ様でした。
今回三度目のランクマッチ挑戦にて、レックウザ軸で最終レート1850を達成することが出来ましたので、構築記事をかかせて頂きました。
最後まで目を通していただけると幸いです。
TN ゆー
最終レート 1855
最終順位 619位
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【構築経緯】
禁止伝説が使える今回のルールにて、以前よりレックウザを使ってみたいと考えておりました。高い火力から放つダイジェットや豊富な技範囲が魅力です。しかし現環境で猛威を奮っている禁伝はザシアン、イベルタル、カイオーガ、ネクロズマ、ゼルネアス、バドレックス等上から叩かれるか、先手を取っても攻めきれないかのどちらかでレックウザの活躍はかなり厳しそうでした。また一般ポケモンでもマンムーやラプラス、ガラルヒヒダルマ等氷タイプ、サンダーやミミッキュ、カイリュー等にも勝てない可能性が高いと追い討ちをかけられました。
考えに考え出した結論は、とにかく一番多く使用されるであろうザシアン軸に強く出れるパーティの構築を最優先とし、軸となるレックウザは基本初手で出来るだけ暴れて後は控えに任せるという初手ダイマ戦法で行くことにしました。
レックウザ=ガリョウテンセイのイメージが強いことを逆手に取り、今回レックウザは特殊型で採用しました。何よりも火力を求めたことと、比較的耐久が控えめであまり場に居座ることはないので命の珠を持たせました。
他のパーティメンバーについては、まずザシアンに強いポケモンを考える必要があり、まず浮かんだのが天然ヌオーでした。最大打点のじゃれつくをきっちり2発受けることができ、初手レックウザとザシアンの対面時に安心して引くことができました。持ち物は残飯を採用しています。
次にキツいのが、レックウザの上から殴ってくるサンダー、イベルタル、黒バドレックス等の特殊高速アタッカーでしたので、チョッキを持たせたバンギラスに対処してもらうことにしました。
レックウザが暴れた後の中盤〜終盤のエース、またレックウザが特殊型と相手にバレた際に出てくるラッキーを始めとする特殊受けの相手をしてもらうため、エースバーンを採用しました。行動保証のために襷を持たせています。場合によってはレックウザに代わりダイマエースとしても動かすつもりでした。
現時点でかなり重たいのがカイオーガとゼルネアスと考え、前者にはスカーフカイオーガの上を取れるスカーフカプ・コケコを、後者にはジオコントロールに合わせて後投げし、宿木とヘドロでしっかり受け切る特殊受けのフシギバナを採用しました。コケコはフェアリー枠としてドラゴン技の一貫切り、フシギバナはドヒドイデやラッキー等の相手をきっちり対処する枠としての役割も持たせています。
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【構築コンセプト】
・初手レックウザのダイマックスで数的有利を作る、可能なら全抜きまで目指す
・レックウザでの対処が厳しい相手にはきっちりと対処できる引き先を用意、サイクルを回しつつ中盤以降にレックウザのダイマを通す
・レックウザの選出が厳しければエースバーンをダイマエースとした選出で対処
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【構築紹介】
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レックウザ@命の珠
性格;臆病
特性;エアロック
実数値;181(4)-x-110-202(252)-110-161(252)
技構成;身代わり、流星群、暴風、オーバーヒート
禁止伝説枠。超火力のダイマエースとして採用。タイプ一致技2種で対応できないザシアンをはじめとする鋼タイプを狩る目的でオーバーヒートを採用。(参考:H252D4ザシアンにC202珠ダイバーンが103.0〜121.6%)とにかく一致技の威力が高く、ダイマしたドラゴンタイプ相手に対しHP満タンでもダイドラグーンで消し飛ばしてくれた。またダイジェットは特殊でも暴風を媒体で高火力を出しつつそこそこの素早さを補助してくれた。何よりもガリョウテンセイのイメージで物理型と思い込ませることができ、初手ダイマをすることで媒体技の特定をさせず、威嚇や物理受け等で対処してくる相手をあっさり倒すことができたのが本当に強かった。3ターンで決着がつくこともしばしば。
ダイマで倒しきれないカバルドンやラグラージ、カプ・レヒレからくるトリックやあくび等の搦手に悩まされたので最後の枠に身代わりを採用。この身代わりがかなり役に立ち、不意にくるダイジェットのない初手ダイマを簡単にいなし、相手の選択を見るための中間択として気軽に選択できた。ダイウォールの媒体となれるのも大きい。
選出率1位
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エースバーン@気合の襷
※非キョダイマックス個体
性格;意地っ張り
特性;リベロ
実数値;155-184(252)-95-x-96(4)-171(252)
技構成;火炎ボール、飛び膝蹴り、不意打ち、ダストシュート
物理エース。襷で火力不足が気になったため意地っ張りで採用。基本はレックウザが暴れた後に終盤きっちり締める枠。ただ場合によってはダイマすることもあったのだが、DLCがなくキョダイマックス個体を用意できなかった。がしかしメリットもあり、ダイバーンを打つことで砂かき等相手の天候依存の戦法を崩したり、2回目のダイバーンの威力を晴補正でキョダイカキュウより高めることができたりとキョダイマックス個体に拘る必要はなかったと思う。他はラッキー、ポリ2に打点を持つための跳び膝、先制技のふいうちまでは確定。
最後の1枠は当初飛び跳ねるを採用していたが打つ場面があまりなく、カウンターも読まれやすい。そんな時にパーティ単位で重たいカプ・レヒレやゼルネアスに有効であるダストシュートを採用したところ、かなり刺さっていた。ダストシュートの採用率が下がってきているのか、あまり読まれず逆に上記のポケモンがよく出てきたため処理しやすかった。
選出率2位
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バンギラス@突撃チョッキ
性格;意地っ張り
特性;砂起こし
実数値;197(188)-204(252)-131(4)-103-121(4)-89(60)
技構成;ロックブラスト、噛み砕く、馬鹿力、大文字→冷凍ビーム
特殊ダイジェッター絶対止めるマン。実際サンダーを始め黒バドレックスや気合い玉のないイベルタル等を簡単に止めることができかなり助けられた。またレックウザをコピーされた際にも暴れさせることを防いでくれた。
Sは当初4振りアーマーガア抜きにし、後出しで鉄壁を積んでくるアーマーガアやナットレイに大文字を打つ予定だったがバンギラス選出時にその2体が出てこなかった。いろいろ考えたところバンギラスを受けにランドロスやジガルデが出てきていたため、それらに刺さる冷凍ビームを採用。下降補正だがそれなりにダメージを与えてくれた。奇襲を兼ねてダイマックスすれば相手が非ダイマならワンパンしてくれた。
またSにそこそこ振っているのでミラーにも上から馬鹿力が打てると思っていたが、ミラーが実現することはなかった。
選出率4位
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カプ・コケコ@拘りスカーフ
性格;意地っ張り
特性;エレキメイカー
実数値;146(4)-183(252)-105-103-95-182(252)
技構成;ワイルドボルト、蜻蛉返り、アイアンヘッド、マジカルシャイン
対カイオーガ特化。一応ホウオウにも先手が取れ倒し切れることもあったがバンギラスで事足りていた。またかなり刺さっているドラゴン技の一貫性を切ることにも一役買ってくれた。マジカルシャインは悪ウーラオスピンポ採用。カイオーガメタ以上の役割を見出しづらく、肝心のカイオーガ軸相手でも安易にワイルドボルトが打てないため活躍させれなかったのが残念。
選出率6位
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フシギバナ@黒いヘドロ
性格;穏やか
特性;新緑
実数値;181(204)-x-104(4)-121(4)-166(244)-107(52)
技構成;毒毒、ヘドロ爆弾、宿木のタネ、守る
ジオコンゼルネアスメタ採用。H116D4までならジオコン後の身代わりがヘドロ爆弾で確定で壊れる。ダイマされても宿木さえ入れておけば守ると合わせてダイマを枯らすことが可能。他にもドヒドイデやラッキー等に強く出れるものありがたい。ダイジェット環境で選出の機会は限られるが、選出時には仕事をきっちりこなしてくれた。
選出率5位
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ヌオー@食べ残し
性格;腕白
特性;天然
実数値;202(252)-x-150(252)-65-86(4)-55
技構成;あくび、守る、熱湯、自己再生
対ザシアン特化。ヌオーがいるおかげでザシアン軸に対しての勝率が9割超えていた。あくびで相手選出を確認しつつ、守ると絡めて1体眠らせることが出来ればレックウザの起点作りも行ってくれた。物理多めの選出なら熱湯を打つだけで負荷をかけれた。この構築の影のMVP。
性格は図太いor呑気で良かったが用意する時間がなく腕白の個体を流用した。
選出率3位
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【選出・立ち回り】
・対ザシアン軸→ ++
ほとんど初手レックウザ。相手にフェローチェ、マンムーが出る可能性がある場合にエースバーンを初手。大体相手はザシアンを出してくるのでヌオーに引き、あくびで相手の選出を確認しつつ、相手が無理にヌオーを落としにかかって1体眠ればレックウザでダイマを切って暴れる。選出次第だがダイジェット後はザシアンの上を取れるのでダイバーンできっちり倒せた。万が一ザシアンを温存されてもエースバーンが最後にきっちり仕留めた(火炎ボールは外れないものとする)。ザシアン軸に採用されているサンダーがよく出てきたが、ヌオーのあくびで眠ることが多く、レックウザの起点になることが多かった。
・対イベルタル軸→ ++or
特殊イベルタルならバンギラス後投げでなんとかなることが大半だった。ウツロイドがいるかいないかが物理、特殊の型の判別の一番の材料だった。よく採用されているドヒドイデは物理方面に耐久を振ってあることが多く、レックウザで粉砕することが多々あった。万が一メタモンにコピーされた時のためにバンギラスは必須。物理イベルタルはヌオーで守るを絡めてダイマを枯らすことを何よりも優先した。
・対カイオーガ軸→ +or orから2体
厳しい。オーガの控えに地面タイプやナットレイがいるので安易にコケコでワイルドボルトが打てなかった。ダイマレックウザが臆病スカーフカイオーガの冷凍ビームを確定で耐えるので強引な処理も考えたが不安定。フシギバナはカイオーガ対策も兼ねているつもりだったが控えがほとんどバナに強く、そもそもオーガの冷凍ビームがかなりのダメージ(H182、D152フシギバナにC202オーガの冷凍ビームが49.4〜59.3%)だったため選出することはなかった。
・対ネクロズマ軸→ ++or
初手レックウザをとりあえず投げる。ネクロズマ対面時には初手竜舞かダイマ切ってダイスチルをしてくるのでダイジェット→ダイドラグーン→ダイウォールでダイマ使い切った後にこちらが特殊型とバレていなければオバヒでほぼ確実に倒せる(H252ネクロズマにC202レックウザの珠オバヒで73.5〜86.7%)。2段階ダウンでも火力高いので後続に負荷をかけるか引く選択肢どちらもあったのが大きい。万が一ネクロズマを仕留め損ねた場合にはエースバーンに任せる。3体目は相手の控えによって物理、特殊それぞれ対応できるバンギラスかヌオーを選択。
・対ゼルネアス軸→ ++
壁ゼルネに対しては初手レックウザでどちらの壁を貼るか択を迫れる。物理型がチラつくのでリフレクターから展開しレックウザで暴れきれることもあった。壁展開せずサイクル展開でジオコンを積んでくるゼルネアスに対してはフシギバナ後投げで大体対処できる。万が一フシギバナが倒されるor物理ゼルネアスの場合はフシギバナでダイマを枯らし、襷エスバで強引に1発耐えてダストシュートで倒し、レックウザのダイマで後続を散らすということも狙えた。(ダストシュートは外れないよう神に祈ること)
・対ホウオウ軸→ ++
ホウオウといえばドヒドやモジャンボ等の再生力ループのイメージが強く、その相手に対してはフシギバナが強く立ち回れるため選出。ホウオウはバンギラスで相手をしてもらう。聖なる炎で焼けても泣かない。ドヒド等とフシギバナの対面時に大体ホウオウに下がるのでその時に毒毒を入れればかなり有利に進めることができた。ホウオウ軸に対してはバンギラスでダイマを切ることが多かった。
・対ジガルデ軸→ ++or
レックウザとジガルデの対面をうまく作れず、後出しでは蛇睨みから逆に嵌められるのでなかなか相手しにくい。ラス1レックウザとジガルデの対面なら流星群でしっかり持っていける。メタモンがいることが多く、バンギラスの選出を誘導させられる場面が多かったため安易にレックウザのダイマは切らず、バンギ受けに出てきたジガルデにダイアイスで返り討ちにすることがあった。滅多にないが。よくよく考えるととぐろを巻くジガルデはヌオーに有効打がないのでTODを狙うのが一番賢かったのかもしれない。
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【苦手なポケモン】
・白バドレックス
禁止伝説で一番苦手な相手。鈍足以外の弱点がない。ダイマしようがしまいがレックウザは確実に落とされる。少し削れているならレックウザのオバヒで落とせる可能性はあるが、チョッキを持たれるといよいよなす術がない。ヌオーに対しても草技をきっちり搭載しており耐えるどころか逆にカモられた。エースバーンとレックウザ2体がかりでなんとかなるが、トリルを張られていた場合その後出てくる鈍足アタッカーに上を取られており挽回出来ずに負けていた。幸い環境にあまりいないのが救い。
化けの皮が厄介。初手レックウザの上を取られる相手なので初手身代わりもできず好き放題やられてしまうことが多かった。逆に身代わりであっさりダイマを枯らされた。粉ミミッキュとは運よくマッチングすることはなかった。
・マンムー
なんなら手持ち全員にタイプ一致で弱点をつかれる。どうしてこんなパーティになった。ヌオーはフリーズドライで何体も氷漬けにされました、泣ける。幸いそれほどマッチングしなかったが、当たった際の相手の選出率は100%だった。
・ラプラス
こちら全員に大体有利。初手ダイマでキョダイセンリツを撃たれるだけきつい。終盤に出てこられても耐久が高く、返しでこちらが沈んで負けるということもよくあった。壁破壊技を入れるべきだったがスペースがなかった。ヌオーはフリーズドライで(ry
レックウザと対面した時に択を制しないとほぼ負けが決まる。ヌオーは後出しでは受からずダイマを枯らすことで精一杯。こちらのダイマレックウザに対し特化珠逆鱗が90.6〜106.3%なのでダイマを枯らしたとしても普通にやられることがあった。お互いダイドラグーンとダイジェットを打ち間違えた時点で負けみたいなとこがあった。タイプ同じだけどこっち禁止伝説だぞなんだその一般ポケモンにあるまじきスペック。
ただでさえ早くて高火力、レックウザの苦手とする相手なのに襷、スカーフ、鉢巻、珠と持ち物の選択肢が多く対処しにくい。陽気アイテムなしトリプルアクセルでレックウザが31.5%で落ちる。辛い。
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【終わりに】
ランクマッチの経験が少ない中で、どうしても使いたかったレックウザと共にレート1850を達成でき本当に嬉しかったです。レックウザの魅力にどハマりしたので今後もレックウザとランクマに挑むことになりそうです。
来シーズン以降はしばらく参戦できませんが、いつか復帰する際にはレックウザでさらに上の順位を目指そうと思います。
最後まで記事を読んでいただき本当にありがとうございます。